アスペルガーの自分に足りないこと
こんにちは。
最近、蒸し暑い日が続きますね。
先日、発達障害を抱えながら、就労されている方にお話を伺ってきました。
そこで、明らかになった自分の大きな特性は3つ。
1.物事のとらえ方がザックリしすぎている
例えば、就活で働きたい企業について考えると、自分の場合は『外資』という分類しかできない。
本来ならば、外資の中でも、どんな企業が良いのか深堀して考えていくのであろう。
しかし、自分はこれまでそうしてこなかった。
2.周囲の人を巻き込んでいない
他人に興味がないです。
例えば、授業のグループワークについてこれない人がいても、「自分で頑張れよ」と思ってしまう。
3.他責にしてしまう
自分の場合には、正確には、他責にしているように無意識のうちに言ってしまいます。
例えば、
「うちのゼミ、教授もやる気ないし、卒論生もそもそもゼミに来ないんだよね。」
という言い方をしてしまいます。
本当は、自分なりに関連書籍を読んで勉強しており、周囲の人が悪いなんて言うつもりはないのですが...
まぁ、なんていうか、これら3つのこと全てを無意識のうちに行っているので、結構辛いですね。
・対処法
さて、自分のダメなところが分かったので、改善していきましょう。
ものすごく辛いです。
でも、今は大切な人がいるので、頑張ります。
(中国からの留学生です。)
3つの欠点に共通しているのは、『行動していない』ということです。
1→ ロジカルシンキングは知っているので、MECEに深堀できるが、やっていない。
2→ 深堀して考えていないので、他人を説得することができない。
3→ 環境のせいにせずに、自分が生きている環境を変えようとしていない。
自分に足りないことがわかりました。
だから、あとは実際に行動するのみです。
勇気を振り絞りましょう。
この話を振り返って思ったのですが、『アスペルガーは行動力がある』というのは何とも言えないですね。
正しくは、『アスペルガーは自分の興味のあることには行動しすぎる』だと思います。
・将来の目標
「定型発達者(=多数派)と発達障碍者(=少数派)が、お互いに歩み寄って、より暮らしやすい社会をつくる」です。
この社会は定型発達者=多数派に合わせて、社会のルールが形成されています。
その社会のルールから逸脱した者は、『障碍者』としてのレッテルを貼られ、障碍者としての人生を歩むことになります。
でも、それが、本当にすべての人にとって幸せな人生なのでしょうか?
自分にとって、よくわからない人を排除しているだけです。
『黒人差別』や『部落差別』と同じような問題だと考えています。
発達障碍者が、よくわからない人から身近な人になるために何をすればよいのか?
まずは、自分が実際に他者と関わって、その方法を蓄積することが必要です。
どうすれば、定型発達者と普通にコミュニケーションできるのか。
他者と関わる際に用いる方法論が、エスノメソドロジーです。
自分の専攻分野です。
例えば、自分は相手の質問の意図がつかみにくいです。
A .英語をどのように勉強してきたのですか?
自分.(そんなこと聞かれても、答えようがない。
日本語を身に着けた方法を説明できないのと同じだよ。)
これが今までの自分でした。
でも、エスノメソドロジーの考え方を応用し、次の結論に達しました。
Aの「英語をどのように勉強したか」という質問で聞きたいことは、英語を理解する脳内のプロセスを聞いているのではない。
1冊の文法書を何度も見直したとか、洋楽を聞いてリスニング対策をしたとか答えてほしいのである。
エスノメソドロジーでは、会話分析を行うことがある。
会話分析の考え方の一つに、『隣接対』がある。
今回のAと自分の会話でいえば、〈質問‐応答〉という隣接対である。
自分の〈応答〉によって、相手の〈質問〉の意図を正しく理解したことを、Aに伝えている。
そこで、英語の理解の脳内プロセスなんかを答えていたら、Aの〈質問〉の意図を自分が正しく理解したことを伝えられていない。
では、Aの〈質問〉の意図を満たす〈応答〉は何か?
これは、他者の会話を聞いて学んだ。
どう〈応答〉すればよいかまではわからなかったが、少なくとも自分の〈応答〉に問題があることには気づくことができた。
自分にとっては、小さな第一歩である。
実際に行動して、自分や周囲を変えることができた人の言葉には重みがある。
だから、今日からでも、『行動する』ことを大切にしていきたい。